AppleのApp Storeで10月17日に、Adobe SystemsのPDFリーダー「Adobe Reader」のiOS版の提供が始まった。PDFファイルの表示、インタラクティブな操作機能、印刷・共有機能などを備える。対応機種は、iOS 4.2.5以降のiPhone 4S/ 4/ 3GS、iPod touch (第4世代、第3世代)、iPad 2、iPadなど。日本語を含む17言語に対応。価格は無料だ。

iOS版Adobe ReaderでPDFファイルを開くには、アプリの「次の方法で開く...」オプションを利用する。メールに添付されたPDFファイル、WebブラウザからアクセスできるPDFファイルなど、様々な形で配布されているPDFファイルの表示が可能。また、iTunesのファイル転送機能で直接Adobe ReaderにPDFファイルを送ることもできる。

ビューワ画面では、単一、連続スクロールまたは自動の3つの表示モードを切り換えられる。PDFポートフォリオ、PDFパッケージ、注釈と描画マークアップ、テキスト注釈などの閲覧をサポート。セキュリティ機能も充実しており、パスワード保護されたPDF、Adobe LiveCycle Rights Managementでセキュリティ保護された機密文書へのアクセスに対応し、AES256までのPDF暗号化をサポートする。

ページ数の多いPDFファイルでも効率的に閲覧できる。ビューワ画面下にページ移動用のスライダーが用意されており、サムネイルを確認しながら目的のページにすばやく移動できる。他にも、特定のセクションへ直接ジャンプできるしおり機能に対応、ファイルから特定の情報を探し出せるテキスト検索機能を備える。表示の拡大もスムースだ。

サムネイルで確認しながら、スライダーを動かしてページ移動

しおりで特定のセクションにジャンプ

PDFファイルは「次の方法で開く...」を使用した他のアプリとPDFファイルを共有でき、またPDFファイルのテキストを選択・コピーして他のアプリで利用することも可能。電子メールで送信、AirPrintを使ったワイアレス印刷などをサポートする。

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