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Red Hatは6系の次期最新版へ向けたベータ版となる「Red Hat Enterprise Linux 6.2 β」の提供を開始したことを発表した。RHEL 6.2βは特にエンタープライズクラスの管理機能やモニタリング機能の強化、仮想環境やクラスタ環境デプロイのサポート追加などが注目点となる。主な特徴は次のとおり。

  • プロセススケジューリング・ネットワーキング・仮想化・IOなどのカーネルレベルでの最適化、Ext4ファイルシステムの高速作成、XFS高負荷時におけるレスポンスの改善、CPUコントローラスケーラビリティの改善。
  • アイデンティティマネージメントの強化。
  • GFS2共有ストレージファイルシステムおよびVMwareゲストサポートによる高可用性の実現。
  • より進んだストレージ機能の提供。
  • ネットワークパケットトランスミッションスループットを30%高速化するXPS (Transmit Packet Steering)機能のサポート。

Red Hatは通常、β版を提供してから6週間後に正式版をリリースしている。同様のリリースエンジニアリングが実施されれば2011年11月または12月にはRHEL 6.2の正式版が登場することになる。RHELベースのほかのディストリビューションは、Oracle LinuxがRHEL正式版から2週間以内に正式版を追従してリリースする傾向があるほか、Scientific Linuxも同時期のα版提供を続けている。