Kindle Fire

9月末に発表されたAmazon.comの新型タブレット「Kindle Fire」だが、同社初のAndroidタブレットというだけではく、199ドルというほぼ赤字覚悟の値付けで手頃感があり、11月中旬の発売を前にオンライン予約が殺到しているといわれる。ある媒体がAmazon.comからの流出資料として紹介したところによれば、同製品は予約開始から1日あたり5万件の予約があり、5日経過時点ですでに25万台もの予約が行われているという。

同件を伝えているのはCult of Androidで、米国時間で10月3日の記事公開時点で25万件以上の予約がすでに入っていることを伝えている。製品発表と予約開始が28日で、集計期間はおよそ5日間。単純計算で1日あたり5万件あたりの予約が入っており、単位時間あたりに2000件のオーダーが入っていることになる。これは他のAndroidタブレットと比べても驚異的なペースだ。またForbesでは、eDataSourceの初日の予約数が9万5000台だというデータも紹介している

Kindle Fireは今年の年末商戦を主なターゲットにしており、商戦が本格化すれば、おそらく年内に100万台は優に超え、数百万台規模に達する可能性がある。また現在は米国内での提供に限られているが、今後英国をはじめ、世界の各地域へとロールアウトされることで、爆発的に売れ行きを伸ばすことになるだろう。Apple iPadの1年半で累計3000万台以上というペースに比肩するかはまだわからないが、「iPad一人勝ち」といわれる状況下での数少ない有力な対抗馬となりそうだ。