映画『一命』(2011年10月15日全国公開)は、サンフランシスコのパロアルトで開催されたPalo Alto International Film Festival(パロアルト国際映画祭)にて、PAIFF&Dolby3D賞を受賞した。

3Dメガネをつけ、モニターチェックする海老蔵と三池監督

PAIFF & Dolby 3D賞は、映画製作者に、立体映画(3D映画)制作の可能性を見出し、今後の映像世界に希望を与えることを目的に設立されたもの。技術的かつ芸術的な偉業を納めた立体映画(3D映画)に贈られる。その第1回受賞作として選ばれた、日本映画初の全編3D時代劇映画『一命』。武家社会に立ち向かうひとりの侍の生き様と葛藤、美しい日本風景、そして荘厳なセットを生かした繊細な3D映像が評価されたという。

監督を務めた三池崇史氏は「日本映画にこのような栄誉を与えていただいたことに心より感謝します。3Dによって2Dの何かが失われてしまうのかの挑戦でした。その結果はこの受賞が示す通り、得るものはあっても失われるものは何もないということでしょう。映画の未来に乾杯です」とコメントしている。