Tizen will offer an innovative operating system, applications, and a user experience that consumers can take from device to device.

9月27日(米国時間)、LiMoファウンデーションおよびLinuxファウンデーションはLinuxベースの新しいオープンソースソフトウェアプラットフォームプロジェクト「Tizen」を発表した。スマートフォン、タブレットデバイス、スマートTV、ネットブック、車載器などさまざまなデバイスやアーキテクチャに対して標準的に使用できるプラットフォームを構築することを目指していると説明がある。

同様の取り組みとしてはすでにAndroidやMeeGoなどがある。そうしたプラットフォームとの大きな違いは、既存の類似プロジェクトがデバイス上でネイティブアプリケーションを実行することに注力しているのと比較し、「Tizen」ではHTML5ベースのアプリケーション開発を想定している点にあるという。

「Tizen」はLinuxファウンデーション傘下という形をとりつつ、開発自体はIntelおよびSamsungによって構成されるステアリングチーム主導で進められると説明がある。状況を鑑みると、TizenはMeeGoの実質的な後継プロジェクトということになりそうだ。

Androidという有力候補がいる中でのこのプロジェクトが発足されたのには、経済的な事情がある。IntelはNokiaと共同で「MeeGo」の開発を進めてきたが、NokiaはMeeGoの採用を断念し、かわりに「Windows Phone」を採用する旨を2011年2月に発表。一方、2011年8月にはGoogleがMotorola Mobilityを買収しており、携帯メーカの疑念を買っている。IntelとSumsungが「Tizen」の開発を強力に推進する姿勢を見せている背景には、こうした経済的な事情がある。