日立コンシューマエレクトロニクスは29日、液晶テレビ「Wooo」の新モデル「L46-S08」を発表した。発売は11月中旬。価格はオープンで、推定市場価格は30万円前後の見込みだ。

「スリムブロックLEDパネル」を採用した、Woooの高画質モデル「L46-S08」

「スリムブロックLEDパネル」を採用した、「Wooo」シリーズの高画質モデル。スリムブロックLEDパネルは、昨年10月に発売した「ZP05」シリーズにも採用されていたもので、分割制御が可能なLEDバックライトを採用する液晶パネルだ。一般的に、分割制御可能なバックライトでは、LEDは直下型の配置が採用される。この場合、明るくしたい範囲と暗くしたい範囲が近くにあると、暗くしたい部分にも光が少し漏れてしまい、的確な明るさにコントロールすることが難しい。スリムブロックLEDパネルでは、画面全体を細かなブロックに分割して、それぞれにLED+導光板の組み合わせを配置。対象エリア以外に光を漏らさない厳密な制御が可能だ。これにより暗部の表現力が向上し、高い階調表現能力を実現している。

映像エンジンは「Picture Master 3」を採用。ソースの輝度分布をヒストグラム抽出、さらに色情報を分析することで、出力する映像の厳密なコントロールを行う「アドバンスドダイナミックコントラスト2」「3次元デジタルカラーマネージメント2」や、「アドバンスド3次元ノイズリダクション」、色飽和を抑制する「カラーリミッター」などを装備する。また、1シーンの中に異なる解像度の部分が存在している場合でも、それに見合った超解像処理を行う「ピクセルマネージャーSG」を搭載する。

スリムブロックLEDパネルは、高画質化だけでなく省電力化にも利用されている。シーンなどによるバックライトコントロールでの省電力効果に加えて、「節電小画面」機能を搭載。L46-S08は型番の通り46V型のパネルを採用しているが、その中央部分の32V型ないし20V型相当のサイズのみを使用して映像表示を行うというものだ。32V型表示の際には約9%、20V型相当の場合には約26%の消費電力低減が可能。完全な分割制御が可能なスリムブロックLEDパネルだからこそ可能な手法だ。

アルミをダイレクトに使用したデザインを採用する

同時発表した「V09」シリーズと同様に、USBポートに接続したHDD、あるいはiVDR-Sアダプターを使用してのiVDR-Sへの録画が可能だ。「XcodeHD」などの圧縮技術は搭載されていない。搭載チューナーは、地上デジタル×2と、BS/110度CSデジタル×1。

本体は狭額タイプで、キャビネットの素材にはアルミを使用。正面はヘアライン仕上げで、側面はサンドブラスト、エッジはダイヤモンドカットが採用されている。本体サイズ/重量はW1,066×D330×H691mm/19.3kg(いずれもスタンド込み)。消費電力は119Wで、年間消費電力量は99Wh/年だ。