日立コンシューマエレクトロニクスは29日、液晶テレビWoooの「V09」シリーズ「L47-V09」「L42-V09」「L37-V09」「L32-V09」を発表した。47V型・42V型が12月上旬発売で、37V型・32V型が11月上旬発売。価格はオープンで、推定市場価格はL47-V09が23万円前後、L42-V09が19万円前後、L37-V09が16万円前後、L32-V09が14万円前後となる見込み。

偏光方式の3Dに対応した「V09」シリーズ。写真は「L42-V09」

「V09」シリーズは、偏光方式の3Dに対応した液晶テレビ。1ラインごとに右眼用と左眼用の映像を映し、それを偏光板を使用したメガネを通してみることで、立体視する方式だ。一般的な3D対応液晶テレビが採用しているフレームシーケンシャル方式では、液晶シャッター方式の3Dメガネを使用。このメガネは、液晶シャッターやテレビとの通信のための回路や電源などを内蔵するために重くなりがちだ。

それに対して「V09」シリーズのオプションとして販売される3Dメガネ「TP-PE3D200」(オープン価格で、推定市場価格は3,500円前後)は、偏光板を使用しているだけなので、31gと軽量。長時間装着しても負担が掛かりにくい。また、フレームシーケンシャル方式の3Dでは、クロストーク(2重映り)を抑えるために発光時間を短くするため、映像の明るさが問題になりがちだ。だが偏光方式では、画面を明るくしてもそれがチラつきの原因にはならないので、明るくクリアな3D映像を楽しむことができる。

偏光方式の欠点は、縦の解像度が1/2になってしまうという点だ。「V09」シリーズが採用している液晶パネルは全モデルとも1,920×1,080ドットだが、3D表示の場合、左右がそれぞれ1,920×540画素となる。だが同社によると、「動いている映像の場合、縦の解像度の減少はほとんど気にならない」とのことだ。

31gと軽量な3Dメガネ「TP-PE3D200」

偏光方式のイメージ

3D映像は1,920×1,080の60p/24p/60iのほか、1,280×720の60pにも対応。他の方式の3Dテレビと変わらず、ブルーレイ3D、サイド・バイ・サイドで放送される3D放送などを利用できる。もちろん、2Dのコンテンツの変換機能も搭載する。

また、「Wooo」シリーズではiVDR-Sによる録画機能がおなじみだが、「V09」シリーズではiVポケットは装備されていない。その代わり、USBポートが2基装備されており、USB接続の外付けHDDや別売のUSB接続タイプのiVDR-Sアダプターを使用して録画を行うことが可能だ。USB接続HDDは8台まで登録可能。なお、従来の「Wooo」シリーズに採用されていた長時間録画モードは「V09」シリーズには搭載されていない。チューナーは地上デジタル×2、BS/110度CSデジタル×1が搭載されており、番組視聴中でも、使用していないチューナーを利用して別の番組を録画できる(iVDR-SとUSB接続HDDへの同時録画には非対応)。

9月に発売した「XP08」シリーズ同様、「インテリジェント・オート高画質3」を採用。同機能は、視聴環境や映像の明るさ、番組ジャンルにあわせて画質を自動調整し、さらに省電力化するというもの。また、iPhoneやiPadからWoooの操作を行う「Wooo Remote/Wooo Remote Lite」にも対応するほか、DLNAのクライアント、サーバーの両機能を搭載している。

消費電力は、L47-V09が152W、L42-V42が149W、L37-V09が129W、L32-V32が115W。年間消費電力量は、L47-V09が109Wh/年、L42-V09が93Wh/年、L37-V09が85Wh/年、L32-V09が71Wh/年となっている。スタンドを含んだ本体サイズは、L42-V09がW1,109×D241×H731mm、L42-V09がW994×D241×H668mm、L37-V09がW899×D284×H625mm、L32-V09がW778×D242×H555mm。重量はそれぞれ21.4kg、15.8kg、13.8kg、11.2kgとなっている。