Analog Devices(ADI)は、効率的に振動の検出と分離を可能にするMEMSベースのiSensor振動モニタ「ADIS16228」を発表した。

同システムは、組み込みプログラマブル・プロセッサを内蔵し、方向センシングとスペクトル解析機能により個々の振動源を特定して分類することが可能だ。機器やベアリングの摩耗は機器の動作エラーやコストのかかるダウンタイムの原因になりがちだが、同システムでは方向センシングとスペクトル解析機能により、そうした摩耗による振動源をに検出、特定、分離することが可能となっている。

ノイズ性能は、ダイナミック・レンジ±18gで、248μg/√Hzの仕様で、測定範囲は0gから1g/5g/10g/20gと設定することが可能だ。

また、プログラマブル・スペクトル・アラーム・バンド(周波数帯域)は、早期の正確な故障検出用に、6つのバンドと、アラーム1(警告スレッショルド)およびアラーム2(故障スレッショルド)の構成で、フル周波数スペクトルの解析が可能なほか、オンチップ・データ収集機能には、3つのモードが用意されており、いくつかのオプションと組み合わせることで、様々なアプリケーションに対応することが可能となっている。

なお、同システムはすでに供給中となっており、1000個受注時の単価は159.00ドル(米国での販売価格)となっている。

Analog Devicesの独自技術を盛り込んだiSensor振動モニタ「ADIS16228」