オートデスクは、12以上のウェブベースの製品/サービスで構成され、モビリティへの対応、ファイルの閲覧/共有機能を提供するクラウドサービス「Autodesk Cloud」を10月26日から提供すると発表した。

なお、一部の製品/サービスに関しては、オートデスク製品の保守契約であるAutodesk Subscriptionを契約中のユーザに対する特典として提供される。

Autodesk Cloudで提供されるのは、

Autodesk Cloud Documents:Webブラウザを通じてオンライン上でドキュメントの閲覧/共有/保存が可能
AutoCAD WS:ウェブブラウザやモバイル機器を通じてCADの標準的なファイル形式であるDWGファイルを閲覧/編集/共有できる
Autodesk Design Review:CADソフトウェアを使用せずに2D図面/3Dモデルの表示や変更履歴の管理が可能

の各機能。容量は1GBだ。モバイル機器向けのAutoCAD WSは、iOS用がApple App Storeから、Android用がGoogle Android Marketから、同じく、Autodesk Design ReviewはiOS用のみApple App Storeからそれぞれダウンロード可能。

なお、Autodesk Subscriptionを契約中のユーザには、クラウドによるレンダリング/設計最適化機能と、コラボレーション機能が利用可能になり、さらにソフトウェアのライセンスごとに3GBのオンラインストレージ容量が利用できる。

Autodesk Subscriptionユーザ向けサービスの詳細は以下の通り。

Autodesk Cloud rendering Autodesk Design Suite、またはAutodesk Building Design SuiteのPremium/UltimateエディションのAutodesk Subscriptionユーザは、ウェブベースの強化されたレンダリング機能を利用できる。
Autodesk Inventor optimization Autodesk Product Design SuiteのPremium/UltimateエディションのAutodesk Subscriptionユーザは、Autodesk Inventorにアドインして使用できるクラウドベースの構造解析ツールを利用できる。
Autodesk Revit Conceptual Energy Analysis Autodesk Revit Architecture、またはAutodesk Revit MEP、およびこの2製品が含まれるSuite製品のAutodesk Subscriptionを契約しているユーザは、Revitから直接クラウドベースの建物全体のエネルギー解析機能を利用できる。
Autodesk Green Building Studio Autodesk Building Design Suiteやその他の一部製品のAutodesk Subscriptionユーザは、設計者、建築家、エンジニア、建築物のエネルギー解析担当者など向けのウェブベースの建物全体のエネルギー解析機能を利用できる。
Autodesk Buzzsaw Autodesk Vault Collaboration AECのAutodesk Subscriptionユーザは、クラウドベースのドキュメント/データ/設計管理ソリューションをWebブラウザやモバイル機器を通じて利用できる。