米アドビ システムズは21日、インターネット経由でゲーム専用機並みの2D / 3Dゲームが実現するという「Adobe Flash Player 11」と「Adobe AIR 3」を発表した。公開は、どちらも10月初旬を予定。

アドビ システムズのWebサイト

Flash Player 11とAdobe AIR 3では、2D / 3Dグラフィックスのフルハードウェアアクセラレーションレンダリングにより1,000倍の高速化を果たし、60フレーム秒のスムーズなレンダリングが可能。これにより、多数のオブジェクトのアニメーションを使用したゲーム専用機並みのゲームを実現するという。

さらに、高度に最適化されたオープンソースのライブラリを多数サポートし、デバイス上のデータやファイルへのアクセス、バイブレーション制御、磁気センサー、光センサー、デュアルスクリーンなど、独自のソフトウェア機能とハードウェア機能を活用できる。そのほか、「Adobe Flash Access 3」を使用したビデオコンテンツの保護、様々なプラットフォームでHDビデオ品質の実現など、多数の新機能を実装。

対象となるプラットフォームは、Android、Apple iOS(Adobe AIR経由)、BlackBerry Tablet OS、Mac OS、Windows、ネットワーク対応TVなど。

同社の発表によると、Flash Player 11とAdobe AIR 3の新機能によって、デベロッパーはかつてないゲームとプレミアムビデオのアプリケーション体験を実現し、データ駆動型の高度なコンテンツと、様々なデバイスでのバックエンドシステムの統合が可能という。また、ネイティブ拡張によって独自のデバイス機能やネイティブコードライブラリのサポートが追加されたことで、Flash、HTML5、ネイティブコードの適切な組み合わせを自由に選択し、PCと各種デバイスで強力なユーザー体験を実現できるとしている。