The World Wide Web Consortium

W3CのWebアプリケーションワーキンググループは、DOM4の最新草案となる「DOM4ワーキングドラフト9月15日版」を公開した。DOM4はWebプラットフォームで利用されるイベントおよびドキュメントモデルを規定する規約。現在主に利用されているのは2004年4月7日に勧告として公開されたDOM3

DOM4では既存のDOM3およびDOM2、または関連する規約を統合することを目指している。ECMAScript(JavaScript)で利用することを考慮して調整を進めているほか、HTML5からの機能の取り込み、既存の実装との親和性の向上、複雑さを排除しよりシンプルな規約にまとめあげることを目指して作業が進められている。

Webアプリケーションを開発するうえでDOMは欠かすことができないドキュメントモデル。WebページはDOMの規約に従ってツリー構造として扱われ、JavaScriptからはこのツリーオブジェクトを経由してドキュメントの操作やイベントのやり取りが実施される。DOM4はWebアプリケーションの開発に主眼をおいて従来の仕様をまとめあげる取り組みであり、Webアプリケーションの発展と相互接続性の実現に向けて重要な規約となる。