テンタックと富士通フロンテックは、アパレル業界向け『UHF帯RFID付きブランドタグ』の開発で協業し、富士通が提供するソリューションと組み合わせて販売する。高性能UHF帯RFIDインレットを組み込んだブランドタグを用いることで、主にアパレル業界向けの業務効率化や経営力強化に結びつくRFIDシステムを実現するというもの。

同製品はテンタックがまとめた仕様により富士通フロンテックがRFIDインレットを開発・製造、テンタックがRFID付きブランドタグを生産する。これに、受発注から商品管理までをサポートする「MDソリューション」やPOSシステムなど、富士通グループのソリューションを組み合わせて提供する。

『UHF帯RFID付きブランドタグ』利用イメージ

これまで、UHF帯RFIDタグは近距離で重なりあうと読み取り率が低下するという問題があったが、同製品では1~2mmで接していても一度に正確に読み取ることが可能。また、通信距離が長いため、物流過程での一括検品、倉庫や店舗での棚卸業務、万引き防止などにも対応できることなどが特徴。価格は利用規模などにもよるが、1枚あたり20円程度が可能だという。

同製品は来年4月からの出荷を予定。以降5年間で20億枚の出荷を目指すとしている。

国内だけでなく、海外各国の周波数帯にも対応可能