ハイパーギアは9月14日、マイクロソフトのPowerPointファイルをiPadなどのモバイルデバイスで忠実に再現できるファイル形式に変換可能な「HGP PPTパブリッシャー」の販売開始を発表した。

「HGP PPTパブリッシャー」

iPadなどのタブレットデバイスは、起動が早く効果的なプレゼンができるので、販売活動、販売促進活動に広く使われつつあるが、プレゼン資料の作成にはiPad/Mac専用のプレゼンソフトを使って作成を行うか、PowerPointなどで作成したファイルを、文字化け・レイアウト崩れしないよう、一旦PDFへ変換して表示する方法しかなかった。特に、PowerPointで作成済みのファイルを変換したとしても、文字化けやレイアウトが崩れるなどの手直しが必要なことが多く、それを避けるためにPDFに変換すると、一切のアニメーション効果が失われてしまっていた。

「HGP PPTパブリッシャー」は、マイクロソフトのPowerPoint2010上で動作するアドインソフトで、PowerPointで作成されたプレゼンテーションファイルを手作業、修正することなく、iPadでプレゼン可能なHGP(HG Presentation)ファイル形式に変換できる。HGPファイル形式は、動画の圧縮技術を応用した特殊な暗号化フォーマットなので、ページを行き来するなどランダムな操作も可能なうえ、アニメーションなども忠実に再現できる形式となっている。

同製品には、1台のiPadで使えるHGPファイルを作成できる「パーソナル版」1,200円(1ライセンス)、複数台のiPadを利用した企業向けの「スタンダード版」がある。また、機能限定されているが試用パーソナル版も準備されており、6ページまでのPowerPointファイルの変換を無償で行うことができる(試用パーソナル版の公開開始は9月20日予定)。