七十七銀行はこのほど、営業店における文書・帳票など(以下、総称して「情報資産」)管理のさらなる厳格化と事務の効率化を図るため、 2011年10月から、「文書管理システム」を導入すると発表した。

同行では、中期経営計画「SSS向上プラン」(2009年度~2011年度)の基本方針に掲げる「生産性向上」を図るため、「営業店業務プロセスの見直し」を行っており、その一環として、情報資産管理にかかる事務取扱の見直しに取り組んできた。「情報資産管理の厳格化」と「営業店事務の効率化」という、相反するテーマを 同時に実現させるため、官公庁や金融機関に多数のコンサルティング実績を有するコクヨS&Tの機能に着目し、同社が提供する同システムの導入を決定した。

同システムでは、情報資産管理用台帳のシステム化を実施。現在、複数の紙の台帳で管理している情報資産を一元管理する。また、専用ファイルを導入。同システムと併せて、システム管理用のバーコードを付した専用ファイルを使用することにより、情報資産の整理方法および保存・保管方法を、全店標準化する。

また、専用ファイルは、とじ具を含めて100%紙製となっており、不要となった情報資産とともに再資源化が可能となるなど、環境へ配慮した取組みとなっているという。

期待される導入効果として、「情報資産管理の厳格化」と「営業店事務の効率化」がある。情報資産管理の厳格化では、情報資産の保存・廃棄手続をシステムでチェックすることで、誤廃棄・誤処分が防止される。また、専用ファイルのまま文書保存用のダンボール箱に格納し、箱のまま廃棄処分することにより、保存・廃棄時における情報資産の散逸や混在などが防止される。

営業店事務の効率化では、同システムの導入により、営業店1カ店1日あたり約20分、年間で72時間程度、事務に要する時間の削減効果を見込んでいる。

なお、各営業店では、「削減された時間を有効に活用し、顧客へのより良いサービス提供に努めていく」としている。