9月7日、米アップルが東京地裁に日本サムスンとサムスンテレコムジャパンを提訴したことが明らかになった。アップルは、サムスンの製品が「iPhone」「iPad」の形状、ユーザーインターフェース、パッケージを模倣し、複数の特許を侵害しているとして、1億円の損害賠償を求めている。

アップルと韓国サムスン電子に関しては、2011年4月にアップルが、サムスンのAndroidスマートフォンとタブレットがiPhone、iPadを露骨に真似しているとして、特許権や商標権などの侵害で米カリフォルニア州北地区サンノゼ連邦地裁に提訴。その後、欧州でもアップルがサムスンを提訴しており、8月にはドイツとオランダでサムスンの一部製品の販売を差し止める命令が出ている。アップルが日本でサムスンを提訴したのが明らかになったのは、今回が初めて。

今回の東京地裁での提訴に関して、アップルの広報は公式ステートメントとして「目に余る模倣は許されるものではなく、他社がアイデアを盗用したときは、アップルは自社の知的財産権を守る必要がある」とコメントしている。サムスンテレコムジャパンの広報担当者は「提訴は事実だが、詳細な情報がないため現時点ではコメントできない」としている。