Netcraft - Internet Research, Anti-Phishing and PCI Security Services

Netcraftは毎月Webサーバ調査結果を報告している。報告にはホスト名ベースでみた場合のサイト数、アクティブなサイト数、Webサーバのシェアなどのデータが掲載されている。9月6日(米国時間)には2011年9月版の調査報告結果が公開されている。

これまで、サイトの増減やWebサーバシェアに関して、その傾向に急激な変化は見られなかった。Webサーバのシェアに関してはまだ、数年に1回といった単位で傾向が切り替わることはあったが、特にサイト数に関しては、多少の増加率の変動はあったものの、ほぼ一定のペースで上昇を続けていた。

しかしこの1年、サイトの増加率が1995年8月のデータ以降でみてももっとも急激な勢いで増えている。データを見ると、2010年8月または9月あたりから観測されるサイト数は一気に上昇。特にここ数ヵ月での上昇率が従来とは比較にならないほど大きい。Webサーバの傾向としては、Apacheが65%を超える支配的な立場にありながらも、nginxが大きくシェアを伸ばしており、ApacheやIISに替わる選択肢としての立場を確固たるものにしつつある。

過去のデータを見ると、2009年に一時的に中国のサイトのデータが集計に追加されたとこで急激なホスト数の増加が観測されたことはあったが、1年経って対象ドメインがプライベートネットワークに移行したことで、急激な増加が観測される以前の水準までサイトの数は戻っていた。今回のように、調査方法に変更がない中で、"跳ね上がった"と言えるほどの増加が見られたのは初めてと言える。