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Javaの生みの親である「James Gosling氏」が、今年の3月に入社したGoogleを退職して別の会社に就職したことを「I've moved again : On a New Road」で告白している。Gosling氏がGoogleへの入社を発表したのは3月28日(米国時間)であることを考えると、Gosling氏のGoogleにおける就業期間は半年もなかったことになる。

報告によると現在Gosling氏は「Liquid Robotics」という設立されたばかりの企業でチーフソフトウェアアーキテクトとして業務に従事しているという。Google在籍中にこの魅力的な事業の関係者に出会ってしまったことが、Gosling氏をGoogleから退職させる原因になってしまったようだ。

Liquid Roboticsは海上の各種データを集収しながら自立走行するロボットを開発している。推進力の源泉となるエネルギーは波から確保することが可能で、最長で2年半の自立走行が可能だと説明がある。一箇所にとどまり続けることも、(1から2ノットと低速ではあるが)移動し続けることも可能。

Gosling氏はLiquid Roboticsにおいて、デバイスに搭載するソフトウェア開発に関係するほか、データセンターの業務にも従事することになるという。あまりにも早すぎるGoogleからの退職は、Androidなどの開発を期待していた関係者には残念なものとなるが、この情熱こそがJavaを開発し普及させることに一役買っていたことは間違いのないところだ。Gosling氏の新しい取り組みに注目しておきたい。