「ADS8634」および「ADS8638」のパッケージ外観イメージ

Texas Instruments(TI)は、産業用のプログラマブル・ロジック制御(PLC)およびデータ・アクイジション向けに、バイポーラ、1MSPSのSAR(逐次比較レジスタ型)A/Dコンバータ(ADC)として4チャネル内蔵品「ADS8634」および8チャネル内蔵品「ADS8638」を発表した。

2製品ともにチャネルごとに±12V、±10V、±5V、±2.5V、0~5Vおよび0~10Vの入力電圧範囲をソフトウェアで選択可能であるため、1個のADCで多様なセンサとのインタフェースを実現することが可能。また、前世代品と比較して4倍となる1MSPSのサンプリングレートを実現している。

さらに、1.8V~5V動作のホストとのデジタル・インタフェースをサポートしているため、追加のレベルシフト回路が不要なほか、リファレンスおよび温度センサを集積、各チャネルにはアラーム出力を備えているため、各種のモニタ・アプリケーションにおいて、ホストのアクセス回数を低減することが可能となっている。

なお、2製品ともに4mm角のQFNパッケージしてすでに量産出荷が開始されており、1000個受注時の単価(参考価格)はADS8634が2.85ドル、ADS8638が3.25ドルとなっている。