タカラバイオは8月30日、京都大学iPS細胞研究所と臨床試験における使用を目指したiPS細胞作製用プラスミドベクターの製造供給に関する契約を7月29日付で締結したことを明らかにした。

同社は、2001年に「治験薬の製造管理及び品質管理基準及び治験薬の製造施設の構造設備基準(治験薬GMP)」に準拠して遺伝子治療用のプラスミドやウイルスベクターを製造するための施設を建設、これまでに国内外の臨床試験用のベクターの製造供給を行ってきていた。

京都大学iPS細胞研究所とは、2011年3月1日より、臨床試験での使用を目指し、iPS細胞を作製するためのプラスミドベクターの品質などに関して共同研究を実施しており、同社が保有するベクター製造技術、ノウハウや経験を活用し、京都大学iPS細胞研究所と共同で、京都大学が開発したプラスミドベクターを製造するための品質・規格値などの検証を行ってきていた。

今回の供給契約の締結により、両者は今後も共同研究を進めることとなるほか、医薬品医療機器総合機構と品質に関する相談を経て、臨床試験用のiPS細胞作製用プラスミドベクターの製造を2011年度内より有償で行うこととなる予定であり、京都大学iPS細胞研究所では、再生医療への応用に向けて、当該プラスミドベクターを用いて品質の保証されたiPS細胞を作製する計画としている。

なお、同社では今後、臨床試験向けのベクター製造供給やバイオ医薬品の安全性試験サービスを強化し、事業拡大を目指していきたいとしている。