日立情報システムズは8月29日、検定試験に伴い発生する一連の業務を支援する「SaaS型検定受付サービス」の提供を開始すると発表した。

同サービスは、検定の受験申込みの受付・照会、受験者の管理や模擬試験、書籍購入受付サービス等、検定運営業務を効率化できる各種サービスで構成される。SaaS型で提供されるサービスにより、システム運用も提供され、高額な初期導入費をかけることなく短期間で利用可能となる。

同サービスにより、煩雑な検定の運営を短期間・低コストで効率化でき、さらに紙の受験票や合格証の発行・発送などIT化できない業務もBPOサービスとして合わせて提供される。そのため検定運営に関わる全ての業務をワンストップで運営できるようになる。

SaaS型検定受付サービス システムイメージ

同サービスが提供される背景には、個人のスキルアップ・キャリアアップを目的とした資格検定試験や、知的好奇心を満たす趣味、スポーツ、文化、地域に関する検定など、さまざまな団体や企業が多種多様な検定試験を実施していることが挙げられる。 また、民間事業者等による第三者評価機関が検定試験について客観性や質を確保する仕組みを構築する目的で、検定試験の評価ガイドライン(試案)が策定されている。そのガイドラインに対応するためには、ITを活用した業務の効率化やWebを活用した情報提供などが必要不可欠となっている。しかし、小規模な検定事業者にとって、初期投資が高く専門的なITシステムの導入や運用・保守は困難な状況となっている。これらを解消すべく、同サービスでは検定試験の評価ガイドラインに対応したサービスを提供する。

同サービスの利用料金は、固定の月額料金制と従量課金の出来高料金制の併用制となっており、利用状況に合った適切なコストでサービスを利用できる。

同社では、日立グループのクラウドソリューション体系である「Harmonious Cloud」のひとつとして同サービスを拡販し、2015年度までに30社・団体への提供を目指すという。