Native application GUI automation with extended WebDriver API

Googleは8月17日、モバイルアプリケーションの操作を自動化するテストツール「NativeDriver」をiPhoneやiPadのOSである「iOS」に対応させたと発表した。これで「NativeDriver」はAndroidとiOSの双方のアプリケーションに対応したことになる。

Googleは6月22日(米国時間)、WebDriver APIをモバイルアプリケーション向けに実装した「NativeDriver」の開発を進めていることを発表。当時はAndroid版のみが提供され、iOS版は開発中、Windows版は実験的なプロトタイプ段階にあると説明があった。2ヶ月ほどの開発期間でiOSに対応したことになる。

Googleは2009年にWebDriverと呼ばれるプロダクトを公開。これはブラウザの操作をプログラミングするためのAPIで、Webアプリケーションのテスト用のオペレーションを自動化する環境を提供している。NativeDriverはWebDriverと同じ環境を、AndroidやiPhone、iPadなどで動作するネイティブアプリケーションに対して提供しようというもの。

今回公開されたiOS版のNativeDriverにはWebViewのサポートも追加されているという。この機能を利用することでWebViewのDOMツリーを操作できるようになる。Android版にはまだこの機能は用意されておらず、iPhone向けアプリがWebViewを利用するケースが多いことから、Androidに先行してiOS版で実装されたと説明がある。