C++ is one of the most popular programming languages.

「C++0x」がISOの最終投票を満場一致で通過したことが報告された。これで「C++0x」は国際標準となり、正式版は今年中に発行されることになるとみられる。仮に本年中の発行が実現した場合、「C++0x」は通称「C++11」と呼ばれることになる。発行が2012年までずれ込めば「C++12」となる。

「C++0x」は長らく策定が進められてきた次世代C++仕様。現在のC++は1998年に発行され2003年に改訂された国際標準「ISO/IEC 14882」を仕様として採用している。「ISO/IEC 14882」はC++の言語仕様と標準ライブラリの双方を規程しており、1998年に規程されたものは通称「C++98」、2003年に改訂されたものは通称「C++03」と呼ばれている。

「C++0x」は「C++98」および「C++03」との互換性は確保しつつ、言語仕様と標準ライブラリの双方の規約を改訂するもの。新しい機能として並列プログラミングのサポートやプログラミングの簡素化、関数プログラミング機能の強化、ジェネリックプログラミングのアップデート、オプショナルガベージコレクタ機能の導入、新しい言語仕様の機能を活用した新しい標準ライブラリの策定が盛り込まれる。

「C++0x」と呼ばれているのは、これが200x年の発行を想定していたため。策定作業が遅れ2010年に入ったが、名称変更による混乱を避けるために「C++0x」という名称が使われて続けてきた。GCCなどはすでに「C++0x」で策定されている機能のサポートをはじめている。