Google Chrome runs web pages and applications with lightning speed.

Chrome 13の安定版が登場した日から計算すると、9月20日ごろにはChromeの新しい安定版となる「Chrome 14」が登場することになる。この「Chrome 14」はChromeの安定版リリースの歴史のなかで一つのエポックメーキングなリリースになる可能性がある。

Googleは最新のChrome 14 Betaで「Native Client」を組み込んだことを発表した。「Native Client」はC/C++のコードをChromeで実行する技術。HTML5機能との連携はPepper Plugin APIを経由して実施される。14 Beta最新版はWeb Audioの機能も導入されており、サウンドエフェクトなどが利用できるようになっている。

「Native Client」と「Web Audio」の登場はChromeを魅力的なゲームプラットフォームにする。いくらJavaScriptエンジンが高速化されていると言っても、C/C++のコードの方が高速処理が可能だ。これまで専用のプラグインを導入して実現していたような処理が、Chrome 14からはブラウザ単体で実現できるようになる。さまざまなネイティブアプリケーションがChrome向けに登場することになるとみられる。

Native Clientは2008年の末にOSSプロダクトとしてリリースされている。Webアプリケーションの概念そのものを変える可能性があり、Chrome Web Storeで提供されるアプリも大きく変わっていく可能性がある。