三井住友海上火災保険は10日、自動車保険「地震・噴火・津波『車両全損特定額払』特約」を、2012年1月1日に発売すると発表した。

同商品は、地震や噴火、および津波によって自動車が全損した場合に、一時金を支払う自動車保険の新特約。補償対象となる全損の該当例は、「ルーフの著しい損傷」「3本以上のピラーの折損、断裂または同程度の損傷」「前面・後面ガラスおよび左右いずれかのドアガラスの損傷」のすべてが生じた場合、津波などにより車両が流出して発見されなかった場合、車両が全焼した場合となる。

支払保険金は定額で50万円。特約保険料は5,000円(保険期間1年、一時払の場合)となる。なお、車両保険の保険金額が50万円未満の場合は、その金額に応じて特約保険料が低減し、支払保険金も保険金額に応じた金額となる。

一般的に地震や噴火、津波のリスクは損害が甚大になる可能性があるため、民間の保険会社では対応が困難なリスクとされている。しかし、東日本大震災の発生以降、地震による車両損害の補償を希望する顧客の声が高まったことから、同社は、新商品を保険金の補償対象を全損のみに限定するとともに、定額の保険金を支払う内容とし、発売を決定したという。