富士通は8月9日、横浜市と共同で、同市役所で使用されているPCの省電力設定の効果を測定するため、電力センサー内蔵のスマート電源タップを用いたPC消費電力量の測定実験を実施したと発表した。

調査は、横浜市庁舎内のオフィスの事務用PC36台(デスクトップPC:5台、ノートPC:31台)を対象に、6月9日~22日にわたって行われた。9日~15日は現状設定で、16日~22日は省電力設定を行って計測した。

スマートコンセントを用いたPC消費電力量の計測の様子

調査結果の分析は、スマートコンセントを利用した節電診断サービスを利用して、PCの省電力設定の効果を試算した。結果、省電力設定を行うことにより、デスクトップPC1台当たり平均で13.0Wh(削減率約20%)、ノートPC1台当たり平均で1.0Wh(削減率約5%の消費電力が削減されたことがわかった。

スマートコンセントを利用した節電診断サービスの分析項目および提案施策の例

横浜市役所の事務用PCに省電力設定を適用した場合、推計で年間約22万kWh(削減率約14%)の消費電力の削減が可能であり、これは、一般家庭約62世帯の年間消費電力量(CO2換算で86トン)に相当する。