調査会社の米Evans Dataは8月9日(米国時間)、北米の開発者OS利用動向に関するレポートを発表した。Mac OSがLinuxを追い越して2位に浮上、開発者がMac OSを好む傾向が浮き彫りになった。

北米のソフトウェア開発者400人を対象に、メインの開発プラットフォームとして利用しているOSを調べた結果、首位はWindowsで、80%以上の開発者が利用していることがわかった。2位はMac OSで7.9%。これまで2位だったLinuxは5.6%で、Mac OSがこれを上回った。だが、ターゲットにするOS(アプリケーションを動作させるOS)としては、LinuxはMac OSの2倍を確保して2位を堅守した。

Evans DataのCEO、Janel Garvin氏は、「Appleはここ数年、革新的な製品と技術で大きな進歩を遂げた」とし、開発者がMac OSを選ぶ傾向は自然なことと述べている。

今後3年間で重要性が高まる技術としては、多くの開発者が「モバイルとクラウド環境」と回答、最多トレンドとなった。これに次ぎ、「オープンソース」「プラグイン・アーキテクチャ」も挙がったという。

このほか、47.3%の開発者がJava Platform, Micro Edition(Java ME)を使っている/使う予定であること、約3分の1の開発者が米Adobe Systemsの「BlazeDS」を使っている/使う予定と回答したとも報告している。BlazeDSはサーバーベースのJavaリモーティング・Webメッセージング技術で、Adobe AIRやFlexアプリからJavaメソッドの呼び出しなどができる。

Evans Dataでは半年に一度、北米開発者調査を実施しており、今回の調査は6月に行った。