OpenGL is the most widely adopted 2D and 3D graphics API in the industry, bringing thousands of applications to a wide variety of computer platforms.

Khronosグループは8月8日(シンガポール時間)、2Dおよび3DグラフィックAPI仕様の最新版となる「OpenGL 4.2」を公開した。これまでのバージョンと後方互換性を確保しつつ、開発者からのフィードバックの取り込み、新機能の追加などが実施されている。

OpenGL 4.2における主な新機能は次のとおり。

  • アトミックカウンタ付きシェーダの導入と、テクスチャのシングルレベルに対するロード/ストア/アトミック(読み込み/変更/書き込み)処理の導入。これら機能は組み合わせて活用可能。
  • GPUテセレーテッドジオメトリのキャプチャリングと、複雑なオブジェクトの効率的な再配置/複製を可能にするトランスフォームフィードバック結果を複数インスタンス描画する機能。
  • GPUに対してすべてのテクスチャを再ダウンロードすることなく圧縮されたテクスチャの任意のサブセットを変更する機能。大幅な性能向上が期待できる。
  • バンド幅とメモリストレージを大幅に削減しつつ効率の良いシェーダ処理を実現するために複数の8ビットおよび16ビット値を単一の32ビット値へパッキングする機能。特にシェーダステージ間でデータを転送する場合に活用できる機能。

OpenGLはPCからワークステーション、高性能計算機まで幅広いシーンで利用されている2Dおよび3D API。特定のプラットフォームに縛られず複数のプラットフォームに実装が存在する。OpenGL 4.2では開発者からのフィードバックを得て開発効率を向上させる機能と、性能を引き上げるための機能が導入されている。