発表会に登壇した、アドビシステムズ 代表取締役社長のクレイグ・ティーゲル氏

アドビシステムズは8月4日、同社が提供するWeb会議/eラーニングソリューション「Adobe Connect」のマネージドサービス版を提供開始すると発表した。Adobe Connectの一次販売代理店を務めるサムライズより販売される。

Adobe Connectは、Adobe FlashをベースにしたWeb会議/eラーニングソリューション。インターネットに接続したPCであれば特別な環境を用意することなく利用できるうえ、ユーザーインタフェースをマウス操作で自由にカスタマイズできるといった特徴がある。

また、プレゼンテーション資料を表示したり、ホワイトボードのように文字や図を書き込んだりすることが可能なほか、会議の模様を録画する機能も組み込まれている。録画データはFlashのファイルとして保存されるため、PCにダウンロードすれば、オフラインでも再生できる。

対応OSはWindows、Mac OS、Ubuntu。また、現在のところ英語版のみだが、Android、iOS、BlackBerry向けのクライアントも用意されている。

Adobe Connectのデモ。米国にいるマネージドサービス担当ディレクターのミッチ・ネルソン氏とビデオ会議。

ユーザーの画面は自由にカスタマイズ可能。利用シーンに合わせたテンプレートも用意されている。

Adobe Connectで会議室を開設するときの設定画面

Adobe Connectは国内でも以前から提供されてきたが、ホスティング版とオンプレミス版のみに限られていた。そこに今回、マネージドサービス版が追加されたかたちになる。マネージドサービス版は、Amazon EC2(Elastic Compute Clooud)を活用しており、OSレベルで各種の設定が可能なため、オンプレミス版と同様、他システムとのLDAP連携やシングルサインオン連携ができるといった特徴がある。また、クラウド上で運用されるため、ハードウェアの管理作業が不要なうえ、インストールやソフトウェアアップデートなどの作業もアドビ側が担当するという。

標準価格は以下のスライドのとおり。概ねホスティング版の1.5倍の価格設定になっているという。

Adobe Connectマネージドサービス版の標準価格