Netatalk、3社から資金提供受けソースコード提供再開 - Lion対応へ

 

Netatalk is a freely-available Open Source AFP fileserver.

Mac OS X Lionが発表されてしばらくすると、Apple製以外のNASで「Time Machine」を使ったバックアップが機能しないという話題が出るようになった。Mac OS X LionのTime MachineでNASを使う場合、NAS側がリプレイキャッシュ機能を持ったAFP 3.3に対応している必要があり、これに対応していないNASはデフォルトの設定のままではTime Machineを利用することができない。

AFSを実装したソフトウェアとしてはNetatalkが代表的な存在。AFP 3.3は「Netatalk 2.2.0」で実装されているため、NASベンダは「Netatalk 2.2.0」へアップデートする必要があるが、Netatalkを開発しているNetAFPが7月2日(ドイツ時間)に発表した方針転換によって、利用できなくなっていた。

これまでNetatalkの開発にアクティブにコミットメントしてくれた開発者はひとりだけであり、開発のほとんどはNetAFPが実施してきたという。そして多くのベンダがNetatalkを活用しているにもかかわらず、支援してくれた企業は米Netgearのみで、ほかからの支援はなかったと説明されている。

今後もNetatalkの開発とサポートを継続するためにはビジネス的な仕組みを構築する必要があり、そのため「Netatalk 2.2.0」は顧客に対してのみ提供するように方針を転換すると説明がある。Mac OS X Lionが販売されるタイミングからみて、7月2日(米国時間)にこうした方針転換を発表した背景には、より多くのベンダにアピールする狙いがあったものとみられる。

このままいけばApple製以外のNASでは「Time Machine」が利用できない状況が続くことになるが、7月23日(米国時間)、NetAFPはさらに方針転換を発表。Data Robotics、Western Digital、QNAPの3社が支援を申し出てくたため、従来通り「Netatalk 2.2.0」を公開する方針に戻すと発表した。すでにNetatalkのサイトからソースコードがダウンロードできるようになっている。

広く必要とされるオープンソースソフトウェアであっても、資金的な支援を得ることができずに開発が停止するプロジェクトはいくつもある。Netatalkはそうした中、自ら資金を獲得することに成功した例のひとつといえる。

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