Google Chrome runs web pages and applications with lightning speed.

Googleが7月26日(米国時間)にアップデートしたChrome Devチャンネルの最新版「Chrome 14.0.835.2」においてMac OS X Lion向けの対応が追加された。2本指による左右へのスワイプで「次のページへ進む」「前のページへ戻る」の操作が可能。Appleが提供するSafariを除いて、主要ブラウザとしては初めてLionの新しいジェスチャーへ対応したブラウザとなる。

ただし、この機能を試すには注意が必要。「システム環境設定」から「トラックパッド」を選択し、「その他のジェスチャ」を表示させ、「ページ間をスワイプ」の項目を「2本指または3本指でスワイプ」に変更しておかないと動作しない。デフォルトではここの設定は「2本指で左右にスクロール」になっている。

Chrome Devの2本指スワイプ機能を有効にするには、システムのジェスチャー設定を変更する必要がある。

また、Safariでは2本指スワイプで画面がまるごとスライドするようなアニメーションが表示され、その使用感はiPadの専用アプリケーションに近いものになっている。Chromeではページが切り替わるのみで、ページがスライドするといったアニメーションはない。

Lionではジェスチャー機能が大幅に強化されており、iPadを操作している感覚でさまざまな操作ができるようになっている。特にフルスクリーンとの組み合わせでまるでiPadを操作しているように、いくつものアプリを切り替えて使用することが可能。画面サイズや解像度が限られているMacBookやMacBook、MacBook AIRなどで特に重宝する。

Chromeはもともとフルスクリーン機能を提供しているが、Lionで追加されたフルスクリーン機能は使っていないため、使い方がほかのアプリケーションのフルスクリーンとは違っている。Googleはこの問題を認識しており、将来のバージョンで修正することを検討している。