米Googleは7月28日 (現地時間)、Webページのローディングを高速化する新サービス「Page Speed Service」を明らかにした。

同社は2年前に、Webぺージのパフォーマンスを分析・評価するブラウザ拡張「Page Speed Extensions」をWebマスター/Web開発者向けに提供開始。今年5月に同様のサービスをAPIを通じて提供する「Page Speed Online」を公開した。また昨年11月に、Webページおよびリソースを自動的に最適化するApacheモジュール「mod_pagespeed」をリリースしている。Page Speed Serviceは、こうしたWebページの分析や最適化をWebマスター/Web開発者がよりシンプルに、ソフトウエアの追加の手間なく利用できるようにするPage Speedファミリーの新しいオンラインサービスになる。

Page Speed Serviceを利用するには、サービスに登録し、Webページのトラフィックを同サービスに送るようにDNS CNAMEエントリーをghs.google.comに指定する。Page Speed Serviceは、契約者のサーバーからコンテンツをフェッチし、Webページを最高のパフォーマンスで提供できるように書き直す。「ネットユーザーのWebサイトへのアクセスは以前と変わらない。ただロード時間が短くなるだけだ。これによりCSSの連結、イメージの圧縮、キャッシング、リソースのgzip圧縮など、Webパフォーマンスを改善するためのあらゆる悩みから(Webマスター/Web開発者は)開放される」とエンジニアリングマネージャーのRam Ramani氏。

Googleによるテストでは、Page Speed ServiceによるWebサイトの最適化で25%から60%の高速化が得られたという。テスト結果は同サービスのギャラリーで公開されている。

modifywatches.comのテスト結果。Page Speed Serviceによる最適化後、ページロードが61.7%高速に

現在Page Speed Serviceは、少数のWebマスターに対して限定的に無料提供されているが、正式サービスは有料になる。Googleは「競争力のある価格にする」としており、また登録後に少なくとも30日間のサービス評価期間を用意するという。