TIOBE Programming Community index

TIOBE Softwareから2011年7月のTIOBE Programming Community Index (PCI)が公開された。TIOBE PCIは複数の検索エンジンの検索結果から対象とするプログラミング言語がどれだけ話題になっているかをインデックス化したもの。2011年6月におけるインデックスは次のとおり。

プログラミング言語 インデックス 備考
1 Java 19.251 12ヶ月連続1位
2 C 17.280
3 C++ 9.017
4 C# 6.221
5 PHP 6.179
6 Objective-C 5.181 上昇傾向。7位から6位へ浮上
7 (Visual)Basic 5.106 6位から7位へ下落
8 Python 3.583
9 Perl 2.328
10 JavaScript 2.242 11位から10位へ浮上
11 Lua 1.572 5ヶ月連続20位内ランクイン。上昇傾向。10位から11位へ下落
12 Ruby 1.325

先月同様、LuaとObjective-Cが成長をキープしている。昨年の同時期と比較するとObjective-Cが2.68%の伸び、Luaが1.04%の伸びを見せており、ほかのプログラミング言語の増加を引き離している。TIOBE Softwareはインデックス値がその年最も伸びたプログラミング言語を毎年1月に発表しているが、このまま推移すれば2011年はObjective-Cが受賞することになる。

Luaは5ヶ月連続で20位入りしており、その存在感を確かなものにしつつある。Luaは軽量高速なスクリプト言語。ほかのスクリプト言語と比較して実行環境自体のソースコードサイズが小さく移植しやすい。C言語を使った拡張性にも優れており、学習も比較的簡単という特徴がある。

Objective-CとLuaが注目されている背景には、iPhoneやiPadのアプリケーション開発でObjective-CやLuaが利用されているという理由があるものとみられる。iPhoneやiPadのアプリケーションはObjective-Cで開発されている。Luaはそこで動作するスクリプト言語として認められている。

1位はJavaが継続。12ヶ月連続の1位となる。これにC、C++、C#が続いている。7月の上位20のうち、年間推移でもっともシェアを減らしたのはPHP。PythonやPerl、Rubyなどもシェアを減らしており、話題の中心がWebアプリケーション関連からモバイルアプリケーション関連に移りつつあることがわかる。