iPhone 4

台湾Digitimesは7月5日(現地時間)、台湾のPC製造メーカーPegatron Technologyが、Appleから次世代iPhoneの1,500万台分の製造オーダーを受け取ったと、複数の上流コンポーネントメーカー筋からの情報を報じている。ここでいう"次世代iPhone"の詳細は不明で、「iPhone 4S」となるのか「iPhone 5」となるのか(あるいはさらに別の名前になるのか)もわからないが、出荷時期は9月を想定していることから、少なくとも今秋の登場が噂されている現行のiPhone 4の後継機種である可能性が高い。

米Bloombergをはじめ、これまでに9月に新型iPhoneが発表されるという話題は何度も報じられているが、今回のDigitimesの報道はその最新のものとなる。今回話題に上っているPegatronは、Apple関連では、MacBookの製造のほか最近ではCDMA版iPhoneの製造を担当したことで知られている。だがDigitimesによれば、CDMA版iPhoneの売れ行きは予想よりも低く、当初1,000万台を目指して製造キャパシティを増加させていたものの、2011年第1四半期におけるライン稼働率は50%を下回っており、グロスマージンは1.8%にまで下落していたという。通常版iPhoneの開発や製造は台湾のFoxconnが担当しているが、今回の新型モデルに関する両社の割り当てや関係は不明。だがサプライヤーはすでにPegatronの上海工場へのコンポーネント出荷を開始しており、ラインの稼働がスタートしている様子がうかがえる。

このほかDigitimesは情報筋の話として、次世代iPhone (この場合は「iPhone 5」と表現されている)が現行のiPhone 4からメジャーアップデートが行われておらず、あくまでマイナーチェンジに留まっていることも紹介している。製品名がなんであれ、この傾向には変わらないようだ。