ネオジャパンは6月29日、大規模企業向けグループウェアの新版「desknet's Enterprise Edition Ver.8」を同日より、中堅・中規模企業向けに最適化したdesknet'sの新エディション「Middle Edition」を7月末より提供すると発表した。

desknet's Enterprise Editionの最新版の最大の特徴は、災害発生時に迅速に従業員の安否状況を確認することができる「安否確認」機能が追加された点。同機能はこれまで小規模企業向けのStandard Editionで提供されていたが、今回、中規模・大規模企業向けに再設計された。

同機能は、災害時に従業員が事前に登録しておいた緊急連絡先に対してメールを送信し、そのメールを受信した従業員は自身の状況を報告するといった形で利用される。安否確認の配信先はPCだけでなく、携帯電話やスマートフォンも指定できる。

desknet's Enterprise Editionの安否確認機能の状況を一覧できる画面。自身の状態と出社状況を○×で回答できるほか、簡単なコメントにも対応

防災管理者が自身の管理するグループごとに安否確認メールを送信することが可能

Standard Editionにはない機能としては、部署や拠点ごとに防災管理者を任命して、グループごとに安否確認メールを送信できることがある。これはStandard Editionのユーザーから寄せられた要望にこたえたもので、企業の運用に応じた仕組み作りに貢献する。

実際の安否確認メールと混同しないよう、タイトルに「防災訓練」と明記された防災訓練向けの安否確認メールも用意されているので、定期的に訓練を実施することができる。これにより、災害時も確実に安否確認を行うことをサポートする。

Enterprise Edition Ver.8では、トレンドとユーザーのニーズにこたえるべく、50以上の機能改善が行われている。その1つがスケジュール機能の強化だ。今回、人と同時に複数設備の空き状況を検索することが可能になったほか、Ajaxによる新たなインタフェースによりユーザー/グループ選択など頻繁に使用される画面の遷移とクリック数が削減された。また、1回の操作で複数のファイルをアップロード・添付できるようにもなった。

設備予約の画面。Enterprise Edition Ver.8では、人と同時に複数設備の空き状況を検索できるようになった

一方、Middle Editionは100名から700名まで程度の中堅・中規模ユーザー層をターゲットとしており、小規模向けのStandard Editionと大規模向けのEnterprise Editionの中間の位置付けとなる。

Middle Editionは動作環境を「Windows Server+Postgre SQL」に限定することで、Enterprise Editionの機能をすべて利用することが可能なうえ、同じ利用ユーザー数の場合もEnterprise Editionよりも安価になっている。

Enterprise Editionの価格は1,000ユーザーライセンスで420万円、無制限ユーザーライセンスで1,050万円、また、Middle Editionの価格は100ユーザーライセンスで52万5,000円、500ユーザーライセンスで262万5,000円といずれも税込。