三菱電機は、一般産業機器のモーターを駆動・制御するインバータ向けパワー半導体モジュール「大容量IPM V1シリーズ」として、37kWクラスのサーボや75kWクラスのインバータに適した耐圧600V・定格電流800A品「PM800DV1B060」を発表した。6月30日よりサンプル出荷を開始する予定で、サンプル価格は3万6000円(税別)としている。

一般産業機器用パワー半導体モジュール「PM800DV1B060」

同製品は、スイッチング素子のIGBTに低損失なCSTBTを使用したほか、インバータの電力損失を従来の同定格品比で、約15%低減することに成功している。

また、V1シリーズとして新たに耐圧600V・定格電流800Aを実現しつつ、120mm×90mmの小型パッケージを採用したことでインバータの小型化を実現可能としている。

さらに、IGBTチップ個々の温度をモニタし、ケースの温度をモニタするVシリーズと比較して過熱保護機能の向上を実現している。