テクトロニクス社は、同社のビットエラーレート・テスタ「BERTScope BSA85C型」を使用した、PCI Express(PCIe) 3.0レシーバ・テストのドラフトMOI(Method Of Implementation:テスト手順書)を発表した。

同ドラフトMOIは、同社が2010年12月に発表した「MSO/DSA/DPO70000シリーズ・オシロスコープ」とロジック・プロトコル・アナライザ・モジュール「TLA7SA16型/TLA7SA08型」、バス・サポート・ソフトウェア、プロービング・ソリューションによる、PCIe 3.0設計のトランスミッタとチャンネルの性能検証ソリューションを補完するもの。

MOIに含まれているレシーバ・テストの難しいポイントには、デバイスをループバックに入れ、設定し、必要なストレス/プリエンファシスに校正し、ジッタ・トレランス・テストを実行することにあるほか、DUTからのリターン信号の閉じたアイによってもレシーバ・テストは難しいものになっている。同MOIではこうした問題に対処することが可能な複数のソリューションが提供されており、BERTScopeシリーズを使用することで、設計エンジニアは適合性測定により規格テスト要件を確認できるだけでなく、特性評価やデバッグ機能によりマージン・テストが可能になり、デバイスのマージンを詳細に調べることができるようになると同社では説明している。