マイケル・ジャクソンが『スリラー』(1983年)のミュージックビデオで着用していた赤と黒の革ジャケットがオークションにかけられていたが、20万~40万ドルと試算されていた額を大きく上回り、180万ドル(約1億4,500万円)で落札された。

映画のような構成と、ひしめくゾンビと共に壮大なダンスを繰り広げる『スリラー』のPVは社会現象を巻き起こし、その後の音楽界にも多大な影響を与えた

このジャケットは『スリラー』のPVを監督したジョン・ランディスの妻であるデボラ・ランディスがデザインしたもの。今回落札されたのは撮影用に2着用意されたうちの1着で、袖部分にマイケルのサインが入っている。擦り傷が見られるなどあまりコンディションの良くないもう1着はマイケルの遺産を管理する団体が保有する。

世界中から集まったライバルたちを蹴落とし、この貴重なジャケットを落札したのはテキサス州オースティンに住む金取引業者のミルトン・ヴェレット。別のマイケルのジャケットや、U2のメンバーのサイン入りギターなどを所有するヴェレットは「このジャケットは、ロックのメモラビリアの中でも歴史上最も重要なアイテムの1つだ」とコメントした。

このジャケットは今後、子どものための病院を建設する資金を集めるチャリティイベントに展示される予定だという。