NECは27日、現在発売中の個人向けスマートブック「LifeTouch NOTE」のファームウェアアップデートを7月12日に公開することを発表した。このアップデートにより、キーボード右側のキーバインド設定変更、画面キャプチャなどの新機能が追加されると同時に、長押し時間の設定が可能になるなどUIの改善を行っている。

アップデートを適用するには、「LifeTouch NOTE」でオンラインアップデート機能を利用して「端末のアップデートサポート」アプリをインストール。このアプリを起動すると、同社Webサイト「121ware」からファームウェアをダウンロードし、自動的にアップデートが行われる。

追加機能

新ファームウェアによって追加される機能は以下のとおり。

  • 右側キーバインド……従来はキーボード左側の[Ctrl][Fn][Menu]の各キーのキーバインドを変更し、入れ替えることができたが、新たにキーボード右側の[Insert][↑][ろ][カタカナひらがな][←]の各キーのキーバインドを変更できるようになる。この5キーを入れ替えられるほか、[Shift]キーを割り当ててデフォルトでは装備されていない右[Shift]キーを追加することも可能。またかな入力ユーザーは、[ろ]キーと[↑]キーを入れ替えることにより、一般的なキーボードと同じ配置で[ろ]を入力できる。

既存のキーの入れ替えだけでなく、[Shift]キーの追加が可能

  • 画像キャプチャアプリ……画面キャプチャ用のアプリ「スクリーンキャプチャ」が追加され、[F12]キーで画面キャプチャを撮影して保存できるようになる。

  • テザリングウィジェット……従来、設定メニューの深い階層から行っていたテザリングのON/OFF切り替えをホーム画面のウィジェットから簡単に行える。

UI改善

新ファームウェアによるUIの改善ポイントは以下のとおり。

  • Homeボタン・電源ボタンの長押し時間調整……従来は2秒間に固定されていたHomeボタン・電源ボタンの長押し時間を、0.5/1.0/1.5/2.0秒で設定できるようになる。

長押し時間の調整は0.5秒刻み

  • バッテリー残量のパーセント表示……従来はバッテリーアイコンの表示のみだった画面右上のバッテリー状況表示が、数値のパーセント表示も行えるようになる。

パーセント表示でバッテリ残量がわかりやすくなった

  • SDカード取り外しの簡便化……SDカードの取り外しのための操作を簡略化し、たどるメニュー階層を1段階減らした。

[Menu]ボタンをクリックすると[SDカード]という項目が表示される。従来はここから[設定]→[SDカード]を選択していたので、操作が1ステップ減った

  • 無線LAN接続再開の高速化……スリープ状態から復帰した際にWi-Fi接続が完了するまでの時間を短縮。NECによれば旧ファームウェアでスリープ状態復帰からWi-Fi接続まで10秒を要した環境において、新ファームウェアでは復帰後約6秒でWi-Fi接続が完了しているという。

  • Macアドレス表示……従来詳細設定画面内に表示されていたMacアドレスが、Wi-Fi設定画面にも表示される。