仏滅に当たる25日、都内の式場にて「離婚式」ドレスのお披露目会が行われた。

離婚式ドレスのデザインをてがけたご・あきうえ氏(写真右)

背中が大きく開いており、ペンダントトップも後ろ向き

離婚式は2009年4月よりスタートし、これまでに78組の離婚式が行われた。利用者は30~40代で、特に30代後半が多いという。申込者は8割が男性という現状から「もっと女性にも関心を持ってもらいたい」と考え、ドレスを制作するに至った。

離婚式のプロデュースを手がける寺井広樹氏は「これまでは、晴れ着に身を包む方もいれば、離婚式を『結婚のお葬式』と捉えて喪服を着てこられる方もいた。そこで結婚式にウェディングドレスがあるように離婚式にも衣装を用意しようと考えた」と経緯について話した。

離婚式ドレスをデザインしたのは、ファッションデザイナーのご・あきうえ氏。離婚式では、花言葉で「夫婦円満」「円満な関係」を意味する「ユリオプスデージー」を投げるブーケトスが行われ、それによって「円満に離婚ができる」とされていることから、ユリオプスデージーの黄色をイメージしている。アンティーク感のあるドレス素材を採用し、ベールの代わりに同花をあしらった帽子を用意。ブーケトスの後ろ姿が印象的に映えるように背中が大きく開いており、ペンダントトップも後ろ向きにした。また、ウェディングドレスのように『ひきずらない』丈をにすることで、「離婚をひきづらないように」と思いも込めた。

ストールは二の腕を隠してくれる役割も

ご・あきうえ氏は「ヨーロピアンを加味し、開放的で自由を夢見た50~60年代の古き良きアメリカをイメージした」と説明。「今後は離婚式のドレスショーなどもやってみたい」と意欲をみせていた。ドレスは7月1日よりレンタルを開始。レンタル料は1万1,220円。