Google Chrome runs web pages and applications with lightning speed.

WebRTC実装のChromeへのマージが開始されたことが報告された。WebRTCはJavaScriptおよびHTML5技術でリアルタイムコミュニケーションアプリケーション(いわゆるインスタントメッセンジャー)の開発を可能にするためのオープンソースプロジェクト。テキストのみならず、音声や動画などを使ったリアルタイムコミュニケーションをJavaScript APIとHTML5のみで利用できるようにすることを目指している。

GoogleはChromeにWebRTCの機能を取り込むことを発表。まだマージは始まったばかりで、これから実際に利用できる状況まで仕上げていくことになる。Googleは自社のGmailにおいてインスタントメッセージング機能を提供している。WebRTCが組み込まれた場合、プラグインなどを追加することなく音声通話や動画による通話も可能になるものとみられる。WebRTCの説明によればFirefoxやOperaもWebRTCに対応する見込みだという。

WebRTC自体は現在策定が進められている段階にあり、標準化されていない。WHATWGおよびW3Cにワーキンググループがあり、2013年3月ごろを目処に標準規約として登場することになるとみられる。WebRTCに対応するブラウザが増えると、インスタントメッセンジャーアプリケーションをインストールせずに、ブラウザのみでインスタントメッセージングや通話などが可能になることになる。