ドメイン名を管理する非営利団体ICANNは20日(シンガポール時間)、特別理事会においてgTLD (一般トップレベルドメイン)の拡張が賛成多数で承認されたことを発表した。gTLDは現在、.com、.net、.orgなど22種類に限られているが、拡張後は企業名・団体名、一般名称、地名・都市名などの使用が可能になる。また英語以外の言語にも広がる。

新しいgTLDのレジストリには、既存の実績のある公共団体や民間組織であれば、世界中のどの国からでも申請できる。例えばコカコーラが.cokeというトップレベルドメインを取得し、www.refreshing.cokeというようなドメイン名でWebサイトを提供することが可能になる。

ICANNは「すべての言語のあらゆる単語を使ってインターネットのアドレス名を結べるようになる。世界中の組織がブランドや製品、コミュニティをマーケティングできるチャンスは、新たな革新を生み出す原動力になるだろう」とコメント。インターネットユーザーが情報にアクセスする方法や、企業や公共機関のネットでの活動の改善に結びつけたいとしている。

第1回の申請期間は1月12日から4月12日で、審査費用は185,000ドル。新しい試みだけに、サイバースクワッティング防止などで審査には8カ月から12カ月を要する見通しだ。