米カリフォルニア州サンフランシスコで6月6日(現地時間)に開催される米Appleの開発者カンファレンスWWDC11において、Mac OS X "Lion"、iOS 5、iCloudサービスの発表が予告されている。このiOS 5で、Twitter機能統合など、よりSNS連携を高める機能強化が行われるのではないかという話が持ち上がっている。

この件を報じているのはTechCrunchの5月31日(現地時間)付けの記事だ

We’ve heard from multiple sources that Twitter is likely to have a big-time partner for such a service: Apple. Specifically, we’re hearing that Apple’s new iOS 5 will come with an option to share images to Twitter baked into the OS. This would be similar to the way you can currently share videos on YouTube with one click in iOS. Obviously, a user would have to enable this feature by logging in with their Twitter credentials in iOS. There would then be a “Send to Twitter” option for pictures stored on your device.

要約すれば、iOS 5の新機能提供でTwitterとAppleが提携を行っており、同OSでの画像共有オプションとしてTwitterが選択可能だということを複数の関係者が語っているということになる。現行バージョンでも、ボタン1つでYouTubeを介した動画共有が可能になっているが、これをTwitterでの画像共有オプションへと拡張するということだ。

だが現在、Twitterでは画像共有サービスを提供しておらず、もっぱらyFrogやTwitpicといった外部サービスを介して画像の保存と共有を行っている。TechCrunchではこの記事に先立ってTwitterが間もなく自ら画像共有サービスを立ち上げるという報道を行っており、同メディアによればこの発表は今週米カリフォルニア州ロサンゼルス郊外で開催されているWall Street Journalの「All Things D (D9)」カンファレンスでTwitter CEOのDick Costolo氏によって正式アナウンスが行われるのではないかという。

ただし、Twitterが画像共有サービスを持つ意図は不明で、「iOS 5のため」というわけではないと思われる。31日になりAdGrokというWeb広告企業がTwitterによる同社の買収を発表しており、yFrogやTwitpicといった企業がオンラインクラウドとWeb広告を組み合わせて収益を上げているビジネスモデルをTwitter自身にも導入するのが目的ではないかという見方がある。