全日本空輸(ANA)と米・ボーイングは26日、ボーイング787型機(以下、787)が就航に向けた検証プログラム実施のため、7月3日に日本へ初飛来すると発表した。

ボーイング787型機機体イメージ

ANAでは、世界で初めて787の導入を計画し、受領は8月から9月、就航は9月から10月を予定している。今回実施する検証プログラムでは、給油作業、格納庫内のスタンドや空港のゲートとのフィットチェック、トーイングなどの作業を実行。また、期間中は羽田空港と伊丹空港・関西空港・岡山空港・広島空港を結ぶ路線にて実飛行も予定している。検証プログラムの実施期間は7月4日~8日。

787はボーイングの最新鋭中型旅客機で、高性能エンジンの採用と機体の軽量化などにより、同規模のボーイング767と比較して燃費効率は約20%向上。また、CO2(二酸化炭素)の排出量を約20%、NOx(窒素酸化物)の排出量を約15%削減したとのこと。客室環境は、ボーイング767よりキャビン横幅が約75cm広がり、ゆったりとした空間を実現。また、窓を縦に8cm拡大することで、明るく広い視界を確保したとしている。