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5月20日(米国時間)、Mozilla Labsにおいてアドレスバーを非表示にするエクステンション「LessChrome HD」が発表された。Firefox 4以降のバージョンで利用できる。インストールしたあとに再起動は不要。インストール直後に機能が有効になり、アドレスバーが隠れるようになる。

GoogleはChrome 13 Canaryにアドレスバーの表示を隠す「コンパクトデザイン」の機能を試験的に導入した。アドレスバーをデフォルトでは表示しないようにする機能で、タブをダブルクリックするとアドレスバーが表示される。ナビゲーションバーと設定ボタンはタブと同じラインに配置されるようになる。

LessChrome HDをインストールしたFirefox 4。本来、タブの下に表示されているアドレスバーやボタンがすべて非表示になっている

タブをクリックするか、タブの上にマウスを持ってくると、隠れていたアドレスバーが表示される

LessChrome HDもChromeと同じような処理を実現する。ただしChromeのようにデザインを大幅に変更するものではなく、ナビゲーション、アドレスバー、検索フィールド、設定ボタンなどのUIをそのラインごとまとめて非表示にするところに違いがある。タブにマウスを持ってくると表示され、タブをクリックすることで表示と非表示を切り替えることができる。

コンテンツ表示エリアを可能な限り広げるというのが、現在のところ主要ブラウザで取り組みが続けられているデザインコンセプトの1つになっている。Mozilla Labsはここ最近、インタラクティブに動作するUIの研究を続けており、LessChrome HDの開発もそうした流れを受けてのものと言える。なお、アドレスバーをデフォルトで非表示にすることについては、セキュリティの観点からも検討する必要があり、UIの利便性の観点だけで決められるものではない。あくまで実験的な取り組み。