はるやま商事は16日、今夏のビジネスシーンにおける新たなファッション概念として、「SAVE BIZ(セーブビズ)」の提唱を発表した。7~9月を「SAVE BIZ期間」と位置づけ、既存の概念にとらわれない涼しい服装を追求する。

5月に行われた「クールビズに関するアンケート」では、5点のイラストをもとに、ビジネスシーンで「許せる」服装を聞く項目も。このほど提唱した「SAVE BIZ」では、スーツにネクタイなしのイラスト(左から2番目)を「COOL指数1」とし、これより右側のイラストを、それぞれ「COOOL指数2」「COOOOL指数3」「COOOOOL指数4」と位置づけた

今夏は東日本大震災や福島第一原子力発電所の事故を受け、節電対策が重要な課題に。例年とは明らかに異なる現状を考慮し、同社はスーツ専門店ながら「脱スーツ」を掲げ、「SAVE BIZ」を提唱することとした。涼しく快適な服装を選ぶことで、オフィスファッションの固定観念から脱却し、かつ積極的に節電対策に取り組んでもらうことを目的としている。

同社は5月に「クールビズに関するアンケート」を実施しており(詳細は既報の通り)、この調査でも使用されたイラストをもとに、4段階の"COOL指数"を設定。スーツ、ネクタイなしの服装を「COOL指数1」、半袖シャツにスラックスの服装を「COOOL指数2」、パンツをロールアップした服装を「COOOOL指数3」、7分丈に短パンの服装を「COOOOOL指数4」と位置づけた。企業がクールビズを導入する際の指針として、社内の意識共有に役立ててほしいとのこと。

この調査では、20代以上の男性の90.2%がクールビズの積極的な推進に賛成したものの、20代男性は「会社や上司の方針」を理由に、また40代では「顧客・得意先の目が気になる」として、クールビズをためらっている実情も明らかに。これを受けて、はるやま商事は各企業に向けて、「経営者の皆様から、大きな変化へ向けたご決断をお願いします」と呼びかけている。