LyX is a document processor, combined the power and flexibility of TeX/LaTeX.

LyXの最新版となる「LyX 2.0.0」が5月8日(米国時間)に公開された。

LyXはTeX/LaTeXに対応したワープロアプリケーション。WYSIWYGにドキュメントを編集できるほか、各種TeX/LaTeXデータの読み込みや書き出し、PDFを含むほかのドキュメント形式などへの書き出しをサポートしている。数式などLaTeXが得意とする記述をWYSIWYGに基づいて作成できるという特徴がある。

LyX 2.0は2年間におよぶ開発の成果物。LyX 2.0における主な新機能は次のとおり。

  • コンパイル状況、デバッグメッセージ、外部プログラム出力などを表示する新しいデバッグパネル
  • インスタントプレビューの組み込み
  • オンザフライスペルチェック機能
  • 多言語シソーラスの導入
  • フォーマットを加味した検索機能
  • LyXデータからDVI/PDF出力へのダイレクト検索機能
  • ドキュメント比較機能
  • XHTML出力機能
  • XeTeXタイプセットのサポート
  • サポートするLaTeXコマンドおよびパッケージの追加
  • テーブル処理の改善
  • カラーハンドリングの改善

LyX 2.0動作例 on Mac OS X Snow Leopard

LyXバージョン2.0.0

ファイルをLyX形式ではなくLaTeX(plain)形式で書き出した場合のデータ

LaTeXのデータとして保存されていることがわかる

TeX/LaTeXは論文などで採用されることが多い。美しい文書出力や強力な数式機能に特徴がある。LyXを使うと既存のTeX/LaTeXデータをワープロと同じようなUIで操作できるため、TeX/LaTeXのフォーマットに詳しくないユーザでも活用しやすい。