OpenBSD

5月1日(カナダ時間)、OpenBSDの最新版となるOpenBSD 4.9が公開された。OpenBSDプロジェクトは半年おきに最新版をリリースしている。i386、amd64、macppc、sparc64のインストールイメージが提供されているほか、alpha、armish、hp300、hppa、landisk、loongson、mvme68k、mvme88k、sgi、socppc、sparc、vax、zaurusなどのアーキテクチャに対応している。

OpenBSD 4.9における注目点は次のとおり。

  • amd64版およびi386版における各種改善(64コアのマシンまでブートサポート、カーネルをブートするディスクを16個を超える場合にも対応、NTFS(リードオンリー)をデフォルトで有効化、VMWareゲスト向けvmt(4)ドライバのデフォルト有効化など)
  • OpenSSH 5.8導入
  • pf(4)の改善
  • IPsecスタックの改善
  • SCSI関連コードの改善
  • サービス制御機構rc.d(8)の導入
  • OpenBGPD、OpenOSPFDおよびほかのルーティングデーモンの改善
  • ネットワークスタックの改善と新機能追加
  • 各種デバイスドライバの改善と新しいデバイスサポートの実現
  • mandocのアップデート
  • 6,800を超えるサードパーティソフトウェア

OpenBSDはセキュリティに注力したOSとして人気があるほか、OpenSSHやpfなどのプロダクトの開発で有名。OpenBSDプロジェクトに関連して開発されたセキュリティ関連のツールはほかのOSにも取り込まれている。