『海猿』シリーズを手掛けた羽住英一郎監督の最新作『ワイルド7』の全キャストが、2日に発表された。これに合わせて報道陣に撮影現場が公開され、瑛太、椎名桔平、丸山隆平(関ジャニ∞)、阿部力、宇梶剛士、平山祐介、松本実、中井貴一ら主要キャストと、羽住監督が記者会見を行った。

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『ワイルド7』は、1969年から約10年間にわたり『週刊少年キング』誌上にて連載された同名マンガを原作としたアクション映画。殺人などの重罪を犯した飛葉大陸(瑛太)ら7人の男たちが、その罪を免除される代わりにテロリストなどの凶悪犯を追い詰める超法規的機関「ワイルド7」のメンバーとして活躍する姿を描いている。瑛太ら「ワイルド7」のメンバー全員が撮影前に大型二輪免許を取得しており、バイクアクションとガンアクションが大きな見どころとなっている。

主演を務める瑛太

役衣装となる黒革のライダースジャケット姿で登場した瑛太は「九州での撮影を終え、もう少し都内などで撮影を行います。"ドS"な羽住監督のもと、今までにない映画を作っている最中です」とあいさつ。これまでの撮影で印象的だったシーンについても言及し、「ヘルメットをかぶっていない状態の深田恭子さんを後ろに乗せ、僕がバイクを走らせるシーンがあったんです。かなりスピードを出したつもりだったんですけど、監督からは『もっとビュンビュン行ってくれ』という支持が出ました。ドSです(笑)」と話し、羽住監督の演出の熱さを伝えた。

また、冷静沈着で頭脳派なメンバー・セカイ役を演じた椎名は、「九州ロケが1カ月ぐらいあったので、チームワークを強くするために7人でたくさん飲みました! その効果が現場での勢いにつながっています」とコメント。指定暴力団の構成員でありながら曲がったことが嫌いな熱血漢・オヤブン役の宇梶も「遠い昔に封印した、(バイクにまたがっていた)自らの実体験を頭に思い浮かべて……。そういうアプローチで役作りに励みました(笑)」と、それぞれが個性的なワイルドさをPRしつつ、撮影現場の様子を話した。

メイキングカット。激しいアクションシーンも見どころだ

黒い衣装で身を固めた出演者が勢ぞろいする中、ひとりスーツ姿で参加した中井は、「僕がひとりで話をするシーンでは、このメンバーたちがピーナッツを食べたり、楊枝をくわえて飛ばしたりと、気が散ることばかりするんですよ。芝居なのでしょうがないけど、さすがに"この野郎!"という気持ちにはなります(笑)」と本音をチラリ。そんな中井に対し、瑛太は「それでも怒らずに僕らを見守ってくれる中井さんは、本当にボスみたいなんです」とフォローしていた。

映画『ワイルド7』は、2012年新春に全国公開予定。