吉本興業が7月下旬、京都市東山区に常設劇場「よしもと祇園花月」をオープンすることになり21日、同社タレントの中田カウス・ボタン、月亭八方、今いくよ・くるよ、小泉エリ、桜 稲垣早希が京都市内の八坂神社で会見を行った。

左から、桜 稲垣早希、今いくよ・くるよ、月亭八方、中田カウス・ボタン、小泉エリ 拡大画像を見る

同劇場は、京都きっての観光スポット・八坂神社の近くにある老舗の映画館「祇園会館」の1階を借りて運営。7月の本格始動に先立ち、5月3日~5日にはプレオープン公演「よしもと祇園黄金夜 ネタ三夜」を行うほか、土日のみの営業で寄席や単発イベントを行っていく。

吉本興業が京都に常設劇場を持つのは、1987年に閉館した「京都花月劇場」以来24年ぶり。中田カウスは「若手の頃、大阪から京都に毎日通って劇場に出ていた僕らにとっては"京都に帰ってこられた"という感じ」と京都での興業の復活に感慨深げ。八方は「昔は『京都花月』の出演ギャラよりも京都に通う交通費の方が高かった。それで"ギャラより高い交通費"という替え歌ができたんですけども…(笑)」と当時のエピソードを披露して笑わせた。

今いくよ・くるよ、小泉エリは京都出身。いくよは「故郷でまた漫才ができるのはうれしいこと」と喜び、「お借りする『祇園会館』は京都人にとって本当に馴染みのある劇場。ここで初めて見た映画が『ビートルズがやって来る ヤア! ヤア! ヤア!』で…」と思い出を語り、八方に「年がバレるで!」とからかわれる一幕も。「学生時代から京都は私の"庭"」という小泉は「世界の人が大好きな町で、地元の方はもちろん、海外の方や日本全国の方にお笑いを楽しんでもらいたいです」と地元愛をのぞかせていた。

一方、稲垣は神戸出身だが、昨年から仕事を兼ね、京都にある「華道家元池坊」で華道を学んでいる。「生け花の段をとるお勉強をさせてもらえるおいしいお仕事(笑)。(京都に来る機会が増えれば)お花の勉強にも通えるので、劇場の出番が増えるようにがんばりたいです」とちゃっかりしたところを見せていた。

国内外からの観光客も多い京都とあり、「よしもと祇園花月」では出演者の言葉を英語や中国語の字幕で伝えるプロンプターを設置するなど海外からの来場者をターゲットにした新しい試みも予定。会見中、お馴染みのギャグ「どやさ!」を元気に連発していた今くるよは「『どやさ!』は世界共通です!」と"DOYASA"の世界進出? に意欲を燃やしていた。