PS3ハッキング訴訟、ソニーとGeoHot氏が和解

末岡洋子  [2011/04/13]

ソニーの「PlayStation 3」をハッキングしたことで米国子会社Sony Computer Entertainment America(SCEA)が個人ハッカーGeorge Hotz(通称"GeoHot")氏を相手取って訴訟を起こしていた件で、双方が和解に達したことが明らかになった。

「iPhone」の脱獄で知られるHotz氏は先に、PS3をハッキングしてルートキーを公開した。これを利用すれば、任意のプログラムを動かせるというものだ。これに対しSCEAは2011年1月、Hotz氏をはじめとしたハッカーグループを、デジタルミレニアム著作権法、コンピュータ不正使用防止法の侵害として北カリフォルニア連邦地方裁判所に提訴した。

SCEAとHotz氏は4月11日、公式のPlayStationブログで、この係争について3月31日に和解に至ったと発表した。Hotz氏はSCEAが求めていた永続的差し止め命令を承諾したというが、その他の和解条件については公開していない。共同声明でSCEAは、「自社の知的所有権と消費者を保護することが動機」とし、「今回の和解と永続的差し止め令により、この目的が達成された」とコメントしている。Hotz氏は、「ユーザーにトラブルを生じさせたり、海賊行為を容易にするという目的で行ったのではない」と記している。

係争中、SCEAはHotz氏のブログにアクセスした人を特定できるIPアドレスの収集などを許可され、一方のHotz氏はブログで訴訟費用捻出のキャンペーンを展開した。また、最近では匿名の「インターネット上の集まり」を名乗るAnonymousがソニーのサイトに対し、抗議活動として攻撃を仕掛けていた。Anonymousの攻撃については、共同声明でHotz氏の関係や関与を否定している。

Hotz氏は自身のブログで同日、ソニーボイコットに参加する意志を示している。そして、ソニーが2010年春にリリースしたPS3ファームウェアで行った「その他のOSインストール」機能の無効化に対する集団訴訟の動向を注視していく旨も明らかにしている。

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